特定非営利活動法人
イーストベガス推進協議会

【時視各角】カジノは無条件でだめなのか=韓国(2)

続きです。

【時視各角】カジノは無条件でだめなのか=韓国(2)

[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版  2014年07月16日11時37分 ]

そして内国人が出入りできるオープンカジノを認めた。ここには都心オープンカジノの副作用を最小化する「シンガポール式カジノ戦略」が導入された。まず内国人には高い障壁を設けた。内国人には高い入場料と掛け売り禁止を導入し、財政的問題がある人や家族が要請する場合には入場を認めない。また、カジノの収益の一定部分は公益資金に還元するようにし市民のための文化行事を増やした。リゾートオープン後にシンガポールは劇的な国内総生産(GDP)上昇と観光客増加を成し遂げた。こうしたシンガポールの戦略は都心カジノリゾートの成功戦略に浮上した。

5月に日本の安倍晋三首相はアジア安全保障会議参加のためシンガポールを訪問した際、最初に複合リゾートへ向かった。日本も「シンガポール戦略」をベンチマーキングし関連法を整備してカジノリゾートを導入するということだ。

先月複合リゾート事業者のサンズグループがソウル・蚕室(チャムシル)の総合運動場敷地での複合リゾート開発プロジェクトをソウル市に提案した。サンズグループはコンベンション中心のシンガポールリゾートを運営する事業者だ。蚕室運動場の施設はすでに耐久年限を迎えており、運営費だけで毎年100億ウォン台の赤字を出している。再開発が必要だ。しかしソウル市は「オープンカジノは受け入れ難い」とし拒否したという。

シンガポールは開放的な観点と創意的な発想でカジノ問題の解決策を見出した。しかしソウルは依然として「すべてかゼロか」だ。世界の都市は「楽しい都心」の競争を行っているが、ソウルは閉鎖的な見方に閉じ込められ競争を避けている。リー首相は否定的世論があふれる中で複合リゾート建設を決めトウ小平の話を引用した。「窓を開けて新鮮な空気を吸うにはハエや虫と戦わなければならない」。ハエや虫がわずらわしいからと窓を閉めて暮らすことはできないという言葉だ。韓国は韓流などで観光地の魅力度が高い。こうした機会を迎え私たちもいっそ良い防虫網を準備して窓を開く努力をしてみるのはどうだろうか。

ヤン・ソンヒ論説委員


 

ソース:http://japanese.joins.com/article/800/187800.html?servcode=100&sectcode=120