中国人の海外旅行増加でマカオに危機感-カジノ以外に活路を
7月8日(ブルームバーグ):世界のカジノの中心地となったマカオの経済成長は、中国の景気減速と競争激化という脅威にさらされており、カジノ以外の観光事業を強化する必要性が高まっている。
MGMチャイナ・ホールディングス(美高梅中国 )の何超瓊(パンジー・ホ)共同会長(51)は香港でブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「景気減速と中国人の海外旅行先が増えているという事実」がマカオの成長にとって最大のリスクだろうと述べた。
地元メディアから「カジノの女王」と呼ばれる何氏は、中国人の海外旅行増加に伴いマカオが徐々にその魅力を失う可能性があると指摘。顧客の要求が高まり始めていることを明らかにした。
何氏の父親である何鴻燊(スタンレー・ホ)氏は2002年までマカオのカジノ事業を40年にわたり独占していた。何超瓊氏はマカオの世界的な観光地としての魅力を高めようと取り組んでおり、カジノへの依存度を低くする必要があるとみている。
原題:Macau Allure Threatened as Chinese Travel Farther, PansyHo Says(抜粋)