カジノ誘致へ「県民組織」
長崎新聞 2014年6月24日
定例県議会は23日、本会議を開き、総額約43億1千万円の本年度一般会計補正予算案など15議案を上程した。中村法道知事は説明で、カジノを含む統合型リゾート(IR)のハウステンボス=佐世保市=への誘致について、同市や経済界と共同で県民組織を立ち上げ、機運の醸成や県民の合意形成を図る考えを示した。
中村知事は同市と設置したIR推進協議会の中で、IRの施設機能や導入効果、治安悪化など懸念されるマイナス面の課題への対応に向けた検討を行い、方向性をまとめた基本構想を策定する-と強調。その上で「本県はアジアと近く、豊富な歴史・観光資源など高い優位性を持っている。これらの資源を最大限に生かし国際競争力の高い魅力あふれるIR像の構築に全力で取り組む」と述べた。
補正予算案には基本構想を検討するための事業費約100万円を計上した。
県民組織は国会に提出されているIR推進法案の審議状況を見ながら立ち上げる予定で時期は未定。国への要望活動や地域別説明会、シンポジウムなどの開催を予定している。
補正予算案は、県民所得向上に向けてサービス産業の振興策(7事業計2100万円)を盛り込んだのが柱。このほか、県教育委員会委員に渡辺造船社長の渡邉悦治氏(70)=長崎市=、県人事委員会委員に元県職員の星野孝通氏(65)=同=の選任の同意を求める議案も提出した。
ソース:http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2014/06/24090547013665.shtml