フィリピンのカジノ、日本進出に意欲 日本企業と提携交渉報道
日本経済新聞 2014/6/23 9:47
【マニラ=佐竹実】フィリピンで大型カジノリゾートを運営する「ブルームベリー・リゾーツ」は、日本への進出を検討している。比地元紙によると、カジノ解禁をにらんですでに日本企業と提携交渉を始めたという。日本のカジノ解禁に向けた論議は世界のカジノ大手運営事業者から注目を集めており、マレーシアや米国、オーストラリアの企業も参入を検討している。
ブルームベリー社のエンリケ・ラゾン社長は港湾ビジネスも手掛ける比有数の富豪。
同社は総工費12億ドル(約1200億円)を投じ、2013年3月に「ソレア・リゾート&カジノ」をマニラ首都圏に開業した。中国人富裕層なども訪れ、14年1~3月期の売上高は73億8千万ペソ(約169億7千万円)だった。
比政府はカジノ産業を新たな観光資源にしたい考えで、アジアでも有数の規模に成長するとみられている。今夏には、マカオでカジノを運営する香港の新濠博亜娯楽(メルコ・クラウン・エンターテインメント)も巨大カジノリゾートをマニラで開業する予定だ。