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「IR基本構想」を策定へ
[長崎新聞 2014年9月12日]
来年度の基本構想策定について協議した県・佐世保市IR推進協議会の有識者会議=長崎市出島町、出島交流会館 カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を検討している県・佐世保市IR推進協議会(会長・中村法道知事)の有識者会議が11日、長崎市内で初会合を開き、2016年度にも見込まれる国の設置区域選定に備え、本年度内にも「IR基本構想骨子案」をまとめる方針を決めた。パブリックコメントや事業者へのヒアリングをした上で来年度に最終的な基本構想を策定する。
県政策企画課によると、IR整備推進法案は6月に国会で審議入り。この秋からの臨時国会で可決された場合、早ければ16年度にもIR設置区域の選定が始まる。現在、本県を含む約10の都道府県が誘致を表明しており、このうち数カ所が選定される見通し。県と佐世保市は、県内の観光振興や雇用増を目指し、ハウステンボス(HTB)を誘致候補地としている。
有識者会議は経済の専門家や精神科医、防犯団体関係者ら17人で構成。施設の規模などについて考える「機能検討部会」、ギャンブル依存症などへの対応を考える「リスク対策部会」を設置し、基本構想の骨子案について審議する。
初会合では菊森淳文・ながさき地域経済政策研究所長を座長に選び、議論の進め方について検討。委員からは「地域での合意形成をどう図っていくかが大切」「(カジノ設置で)ギャンブル依存症の予防は難しい。患者が増えることを前提とした対策を考えるべきだ」などの意見が出た。菊森座長は「国の選定がいつ始まっても対応できるよう、準備を進めたい」と話した。
ソース:http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2014/09/12090011014650.shtml