佐世保市ハウステンボス(HTB)にカジノを含む統合型リゾート(IR)を誘致する活動を進めている県と市のIR推進協議会(会長・中村法道知事)は11日、政府に申請する計画の基本構想などを検討する「有識者会議」(構成員17人)を設置し、長崎市で初会合を開いた。

カジノ導入を巡っては、6月に国会でIR推進法案の審議が始まり、今秋に始まる臨時国会で可決の見通しとされ、早ければ来年末に実施法案が成立するとの見方もある。有識者会議は今後、法案の動向を踏まえながら、経済効果や実現に向けた具体策を考える「機能検討」と、ギャンブル依存症や犯罪対策を考える「リスク対策」の二つの部会で論議を重ねることを申し合わせた。

会合ではギャンブル依存症の増加懸念に対して複数の出席者が意見を述べ、県側は「この問題をおざなりにした提案ではなく、地域の考えをしっかり持った提案にしたい」と話した。

有識者会議は、来年2月に基本構想の骨子をまとめ、パブリックコメントを経て2016年1月に国に申請する方針。座長の菊森淳文・ながさき地域政策研究所長は「地域の合意形成のために様々な情報を開示していくことが大事」と話した。(具志堅直)

ソース:http://digital.asahi.com/articles/ASG9C43L1G9CTOLB005.html?_requesturl=articles%2FASG9C43L1G9CTOLB005.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG9C43L1G9CTOLB005